2016年01月30日

地域包括ケアをかんがえる

ふわりんクルージョン2016の帰りです。
今回は、セッション3に登壇させていただき短い時間ですが、お話をさせていただきました。終わったあとに、何人かの方から、消化不良というお声をいただきましたので、少し書きたいと思います。

大阪から出て、他の地域でお話を聞くと、大阪の地域の進んだところが特に医療的ケアの必要なこどもさんの療育や教育になると意識せざるを得ない。それでも、不充分なのだから、他の地域は本当にたいへんなんだろうと思う。

私などは、小中学に障害のある友人がいたし、中2のときには、教室にベッドがあり、いまでいう重症心身障害の友人が通ってきていた。登下校はバギーを押して級友が送り迎えしていた。バギーから自宅のふとんまで、抱えてなんてこともしていた。
(賛否あったが)地元の高校に、障害のある人も一緒に行こうという運動もした。その運動は、いま大阪の普通高校での受け入れにつかながっている。
 支援学校での看護師の配置だけでなく、地域の学校での看護師の配置も、いろいろあるわあるけど、結構実現している。だいたい、適就がほとんどなくなっているから、基本は行きたい進路をきちんとみてもらって選ぶ。それは、寝屋川が進んでいるのではなく。大阪全体がそういう進み方をしている。北摂出身の私などから見ると、寝屋川は療育の仕組みは進んでいるけど、教育は遅れている感じがする。運動の進んでいるところはもっと進んでいる。

医療的ケアの必要なこどもさんのことを話をすることは、もちろん必要だけど、スペシャルニーズの前にこどもの基礎的なニーズを地域で満たしていくことが、ベースになるだろうというのが、私の考え方。
となると、こどもの地域包括ケアとは、まず、ベースになるこどもの地域での育てを考えていかないといけない。つまり、以前は、共同体/家族をベースにしていた子育てを、そうではない仕組みにしないといけない。それは、一時期に言われていた福祉的視点による地域共同体の再構築のようなイメージにもつながる。そうでないと、地域社会へのparticipationは保障されない。子育てをすることで、社会的に作り出される「障害」を負うのが日本社会の現状だと思う。
   そのためには、基本的な公的なサポートづくりも、絶対に必要。母子保健法に定められている健診の現状。寝屋川でいうと4ヶ月健診の受診率が93.8パーセントと。そのあと、1歳6ヶ月、3歳と受診率が下がるという。そのフォローのための「こんにちは赤ちゃん事業」や未受診のお宅への訪問を保健師さんたちがやられている。
    健診のときの経過観察のパーセントは4ヶ月と3歳では12〜15パーセント。ただし、1歳6ヶ月は25パーセントにもなるという。25パーセントといえば、四分の一にものほる。そのこどもたちのフォロー体制をどう作っていくのか、行政の仕組みだけでは、難しい部分もある。療育センターを中心にした療育の仕組みも、現代的には少ししんどくなってきているものもある。また、仕組みを補完するために、自立支援協議会でサポート手帳を作った。もっと、根付かせていきたい。

自立支援協議会は、寝屋川は独自のやり方で進めてきた。
精神障害者部会の中で、繰り返し出てきた母子のケース。母に障害があり。。。
母を支援する機関とこどもを支援する機関の対立を相互の理解を深めようと、行政が橋渡しをし、要保護児童対策協議会へ精神科クリニックのケースワーカーさんが参画し、勉強会。その中で、逆に、発達障害のあるこどもさんの「育てにくさ」から起こる虐待の話を一緒に考えていこう、という機運。

寝屋川という町。悲しいかな虐待がとても多い町。昨夏のような事件もおこった。「36歳でおばあちゃん」にびっくりしない。衛星都市型の貧困地域。小学校の保護家庭率が30、40.パーセントにのぼる学校もいくつもある。
貧困の問題、学校にいけないこども。朝、お母さんが起きないから朝ごはんがたべられず、先生が迎えにいき、朝ごはんを食べさせてから学校に連れてくる。
そんなことにびっくりしない。
貧困の世代間連鎖。なんとか、止めたい。逆に、地域のアンテナを高く、みんな考えている。そんな中でおこった事件の、影響は計りしえない。でも、前に進むしかない。

昨年、医療ケアの必要な子どもたちのことを考えるための研修会を開催。NICUからのこどもは、大阪では、保健所に連絡が入る。保健所と行政とのコラボできいた隣の圏域の周産期医療センターのmswの話。

未受診妊婦の多さと、たいへんさ。社会的ハイリスクな妊婦さんたち。生まれきたこどもさんのNICU率の高さ、未成年のお母さんの問題だけではない家族に知的障害や精神障害がある世帯からの出産。妊産婦教室への働きかけから入らないとダメだ。
誰もが、安心して産み育てられる地域づくり。その先にスペシャルニーズの保障もあるはず。

  シンポストの方が小児慢性特定疾患の相談事業のことをお話されたので、つい自分のことを話してしまったのは、余計な話だったな。

最後に話した「地域の強み」を探すはいつも、考えていることです。みんなで、自分の地域の強みを探して。伸ばしましょう
posted by 凸凸 at 21:20| 大阪 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月26日

マガウものの世界の危機

(Twitter @totutotu1968より)

「支え手」と「受け手」という二項をできるだけあいまいにして、相互性を高めて「支え合い」を作り出す。理想論として語られてきた(いる)この支え合いの仕組みは、「サービス」という世界の中でそこに「金」を媒介にするとマガウものを生み出す。が、また、そのマガウものをわかりながらもマガウことをあえてはっきりさせずに、コーディネートしてくると、そこに「オモロイ」ものが生み出されてきた。しかし、サービス世界が生み出す「弱くある自由」の副産物は、マガウことへの「ヨワイ」ものの親近性を強くしすぎ、弱いものたちの保守的なコミュニティを生み出す力動性を強くする

マガウものたちの世界は、自分たちの弱さを「弱くある自由」を享受する強さであるという自覚がある間は大丈夫であるが、サービス世界の強い権力により、「敗北者」の心理が強く働き始めると、マガウものたちの世界が運動性を失い、単なる共依存集団か、悪くするとその世界の中に権力性をもってしまう

また、別のエッセンスで、マガウものたちの世界の中で、支えられなければ生きていけない力がより強く働きバランスが崩れると、バーチャルな市場性が崩れていく。サービスを享受し合うという対等性をバーチャルな市場性をかりておこなっていることのバランスが崩れると、コミュニティが崩れるのだ。

いまの社会は、弱いものが強くあるために集まる集団を、弱いものを弱くしているほうがいい強いものたちの権力によって、見た目同じように作り出している。

Aa h 弱いものが集まって強くなるという幻想までが消費され、権力化される。「内なる開放」によって、「内なる解放」が行われるような幻想

弱くある自由すら、自由という消費財にされる。福祉や介護はすでに消費財にすぎず、自由すら獲得せずに与えられる消費剤でしかない。

自由の値段はいくら?

そして、マガウものたちの世界のコミュニティも、いよいよ消費財にされはじめているのだ。権力に対峙する運動性は、ミレニアム世界の中では、同床異夢にすぎず、旧来の権力運動性をもつものからは、粛正の対象にされる。

守るべきものは、自らか。自分たちか。仲間か。社会か。


posted by 凸凸 at 07:37| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月01日

年男の新年の所感

新しい年を迎えられたこと、お慶び申し上げます。
いろいろなお正月を迎えられたことと思います。

昨年は世界中、そして日本、騒がしい一年だったように思います。
平和の尊さを感じなければいけないと痛感した年だったと思います。それは、テロや戦争ということだけでなく、私たちの日常生活がいろいろな形で脅かされていることをかんじるという意味でです。

私たちは「豊かさ」という幻想を興じし、過ごしていますが、それが夢想であることを徐々にわかってきているようにおもいます。少しずつ、豊かさの夢想の実をかみしめていけるように、とおもいます。

昨年は、新年の目標が年間10日の休み!でした。情けない話ですが、ほんとうに休めていない生活です。
2回の3日間の旅行を入れて、ようやく達成という情けなさ。
沖縄とグアムを相方と行ってきました。
facebook、年賀状の写真は、そのときの写真です。
グアムといってもリゾートぽい旅行ではなくですが、何しろ、ずいぶん久しぶりの海外でした。

仕事は、少しずつですが変わってきてはいます。
今年は、1月の末に東京、ふわりんインクルージョン、2月20日に奈良のフォーラムに登壇します。昨年3月の西宮フォーラム夜の部の続きということで。
あいかわらず、そんなに外に出て、お話をすることもなく、地域にこもっている感じです。
もう少し外に出てもいいかなと、思いつつ、時代からは取り残された感じですね。発進力も弱くなりました。

ともあれ、今年もよろしくお願いいたします。
今年の目標はまだたてられていませんが、もう少し、発進力を高めていきたいですね。
posted by 凸凸 at 07:39| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする