2019年12月25日

2020年春 労働力の流動化が助長する?

ちょっとメモ書き。
先日、税理士さんと話をさせていただいていたときに首をかしげられた話なんですけど。

私の中では2020年以降、フリーランス(個人事業主)は一時期いろいろと危ない時期に入るのではないか、という所感をもっています。
ポイントは
・2020年の税制改革が中途半端であったこと
・2019年10月からのインボイス制度
の二つに狭い意味ではなりますが。

これだけみると、いいじゃないの?と思われるかもしれません。

私の中のポイントは「働き方改革」です。

来年4月から本格的にスタートする「働き方改革」先日も、正業副業の労働基準法上の労働時間管理の話がでていました。

★私が懸念していること
いまの政府の方向性は、労働形態の流動化です。ヨーロッパのように社会保障のセーフティネットがない中での労働形態の流動化。
この数年の流れは、企業が、たとえば「派遣」という調整弁を使い、「労働の流動化」を現象として一定確保しつつ、インセンティブとして副業化などを間接的に推し進めてきました。つまりは、象徴的な看板として「副業」。ホリエモンなんかがそんなことを言っていましたよね。
そのことについて、制度的な規制をかけないから、ある種、秩序なくやれてきたところもありました。ほんとは違法だけど、わかんないよね。って。だから、やる側としては利があった。
ところが、今回は表だって、制度的に、「個人事業主」「フリーランス」を正業・副業としても、表面上推し進める制度改革です。「副業」も入れましたが、実はターゲットは「正業」すなわち、より労働力の流動性を高めて、自己責任を強く押し進める制度に見えます。
話が大きくなりますが、グローバル経済の敗者である日本は、国内のニッチな消費を所得の低い層の中で、回し続けていると現状があると思っています。この流れは、さらに拍車をかけます。個人事業主 フリーランスを増やします→税の申告や収入管理、事務的な作業はちっとも軽減されていません。IT化も遅れています。→税理士や労務士、司法書士・行政書士などのいわゆる士業の人たちを頼らなければなりません。セーフティネットのために、生命保険などの保険にお金を投入します。などのなど。結局、お金をそちらに投下せざるを得なくなるのではないかという懸念です。

杞憂に終わればそれはそれです。「心配性の冨田が何か言っているで。」

でも、ちょっと立ち止まって、小さな会社であれば、先に引用した中にあるように「ティール型みたい」な組織も作れるように思います。ちょっと慎重に考えてみる時期だと思いますよ。
posted by 凸凸 at 20:18| 大阪 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月22日

介護の市場化から20年 見えているFieldとは?

毎年、ふわりんクルージョンのレポートを事細かに書かれる愛知県田原市の新井さんが、今年のふわりんクルージョンのレポートはこれだけ。「自分探しの旅へ(秋葉原) http://feel1999.cocolog-nifty.com/lallapallooza/2019/12/post-0742a7.html

さて。このふわりんクルージョン今年で10回目。
かの有名な「戸枝さん」が主催をしているこのイベント。
毎年のように強くお声かけをいただき、今年もお役目をいただきました。

そして、今年は彼の終わりの挨拶の中で、なんと「冨田」の名前が出ました。彼がその挨拶の文脈の中で「冨田」の名前を出さざるを得なかった現在の状況を、私は私なりにかなり重くうけとめています。

そして、新井さんが(単にそのあと旅にでたからかけなかったのかもしれませんが)、毎年のように書かれていたレポートが出てきてないことをこれも重くうけとめています。それは内容がどうのこうのということではありません。

この20年、いろいろなことがあり、いろいろな社会の動きがありました。
こうなることはわかっていながら、「それしかなかった」(これには大いに疑問がありますが)、2025年の超高齢化・団塊の世代の75歳突入にむけて、「介護の市場化」にふみきった。
そして、そのことは制度当初の目的を、クリスタルのように唱えられた「介護の社会化」には失敗しているけれども、十分な「介護の市場化」には成功したといえると思います。
おりしも、2000年日本は、失われた20年といわれる大不況の真っ只中。新たな雇用をうみだす必要性があったという側面も無視できません。いまや、医療・介護は産業別でいえば、全体でも三位、女性は一位です。

産業別就業者数(男女計、就業者数計=6,664万人、2018年平均)


こうした「介護の市場化」はことばを変えれば「制度ビジネス」の成立という側面も見いだしました。当初いわれていたシルバービジネスの創出にももちろん成立していますが、反面、全く制度外の大きなビジネス市場を生み出したとはいえないようにも思います。ここらあたりは日本の国民の政治への不信感と揶揄されることともリンクするでしょうね。つまり、一番もっているはずの高齢者の資産を市場に排出できない状況があいかわらず続いている要因です。いったいどこに資産をもっている高齢者はお金を使っているのか?ということになります。これに説得力のある資料は私はいまだみたことがありません。

こうした「介護の市場化」は保育や障害福祉の分野にも大きく取り入れられ、いまや介護・福祉・保育はサービス化し、ユーザーは「消費者」になってきました。それが「市場」か「制度」かということに左右されず、いまやあたり前になりました。

そして、いまわたしたちの目前に広がる(荒)野は、自ら生み出すエネルギーを仲間と共有し大きなエネルギーとする営みをみんなが失ってしまっているFieldです。本来、そのことを積極的に取り組むべきNPOは、「社会課題解決」という毒入りの美辞麗句により「制度化」され、そのエネルギーの多くを失ってきています。いまや「社会課題解決」はMarket niche needであり、営利企業にその主役を渡しつつあります。
よりAdvocateなSocial problemは(本来のポジションなんですが)「政治的(political)」かつ「Ideology」に近接・傾斜してきているように思えます。そして、それらはポリティカルコレクトネス political correctness 社会の中で、深層で大きく分断化されているように感じます。
その分断化された社会深層が一気に顕在化するのではと思わなくもないですが、それはいまの日本の世界の中での位置を考えたときに、そんなことをしたら日本自体が沈没してしまうという懸念から起こらないのかなという気もします。極めてブラックですが。

私たちが実現したいと思ってきた社会は、市場が全面&前面の社会ではなかったはずです。市場はあくまでも手段だったはず。
エネルギーを失い「制度ビジネス」servantと課した「福祉業界」に未来はあるのか?

そういったことを考えるに十分な時間でした。
私自身もこの15年。狭い地域にひきこもってきていましたが、そろそろ大きく動きはじめようか、と思いはじめています。 




posted by 凸凸 at 14:15| 大阪 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月09日

「本人・家族吊し上げ会議」になっていませんか?

この土日、東京・秋葉原で「、ふわりんクルージョン」でした。

何年かぶりに、東日本大震災以降、使っていなかった頭の回路を復活させた感じの勉強になった会でした。その整理はまた、として。

そこ中での立ち話的なお話なのですが。

詳細は書けないですが。

介護保険や障害者総合支援法の中に制度的に位置づけられるようになった「個別支援会議」。「サービス担当者会議」。ご本人やご家族を入れて会議を行うことが必要・望ましいとされていますよね。
制度化されたのには意味があるわけですが、こいつがけっこう危険。

病院でも患者、家族を入れての会議もありますし、少し前に炎上した〇〇会議とかも(あれは本来ちょっと違いますが)。どんどん、そういった会議が制度化されます。

が、
実はそういった会議は二つの前提があります。

ひとつは、関係者は「性善説」に基づいた「専門性」を発揮するという前提。ここでいう「性善説」に基づいた専門性とは【ご本人、ご家族】の希望を第一にするということ。
もちろん、ご本人とご家族の希望が違うことは多々ありますが、ここではちょっと置きます。

もう一つは、集まった関係者、特に同業者が同じ意見をもっていること。

でも、みなさんそんなにうまくいってますか?

実は私はこの制度化された会議が「大嫌い」。
誤解のないようにやらなくていいとか、やめてしまえとか言ってるわけではないですよ。形骸化してるとめんどくさいとか無駄とか思うこともありますが、集まることには意味があることももちろん多い。

ただ。。。
この会議に
私がつけた別名は「本人・家族吊し上げ会議」。

くりかえし支援機関が「できない」「無理」を繰りかえし、本人、家族を批判し、説得してやめさせよとする。
本人の意思発意を制限する。ご本人が言えないなら決められないなら必要ないですという。
意見の違う事業所を集団で説得、従わないなら、「あんたのところがすべてやれ」とソフト恫喝

そんなことになるケース、特に重い障害のあると言われる人の会議である話と、カイマキキマス。


支援機関がすべてポジティブに応援できない場合は本当にやめてほしい。
ディスパワメントはともすれば虐待です。
posted by 凸凸 at 08:39| 大阪 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月07日

精神障害のある家族の中で育つこどもたちの支援プログラム クラウドファンディングにご支援をお願いします

【欲しい未来へ、寄付を贈ろう。】

12月は#寄付月間 -Giving December- 2019 http://giving12.jp/ #GivingDecember
というキャンペーンが2015年から行われています。

寝屋川市民たすけあいの会もこのキャンペーンに合わせて1ヶ月限定の「精神障害のある家族の中で育つ子どもたちのための居場所・学び・遊びの支援のために」寄付企画を立ち上げました。https://congrant.com/project/neyagawa/1321

3年前から三家クリニックおよび(株)toitoitoiと協働してはじめた「精神障害者を家族にもつ」こどもたちの支援のプログラムのチャリティです。

 精神障害者を家族にもつこどもたちの思いは例えばこのNHKのサイト(https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/74/)やその家族を応援するサイト(https://kidsinfost.net)をごらんください。

「見えにくい」「しんどさ」をかかえるこどもとその家族の理解を広めるために

ご支援と情報の拡散をお願いいたします。


今月末が目標の「台風21号被害 建て替えのための資金」
ともどもよろしくおねがいします。

posted by 凸凸 at 08:32| 大阪 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする